読者の感情を動かす 短編漫画のストーリー

短編漫画のストーリーで、読者の感情を自分の意図通りに動かせるようになるための、一見魔法のようだけれど、その実、わりと確実な方法を考察する時間

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

美味しい飴玉を読者の口に放り込む 「ワンピース」を読む | 第10回

「ベタ」と「王道」の違いがはっきりとわかったので 前回、中間報告として、私自身がこのコラムを書く中で、長年疑問だった「ベタ」と「王道」の違いについて論じました。みなさんご納得いただけたでしょうか? 私としては、とても理解が致したので、今回は…

中間報告 読者の感情を動かすには「濃さ」と「そのコントロール」が必要なんじゃないか | 第九回

11年前の自分の教えたい 色々な事がわかってドキドキしています。 こんにちは。田中裕久です。このコラムをはじめて9回めを迎える訳ですが、何回やるかを決めていないので、ここらでひとまず中間発表的なことをしたいと思います。やー、読んでくれている人…

外部構成と内部構成のシンクロ度 「式の前日」と「片恋の日記少女」を読む(2) | 第八回

中村明日美子さん「父と息子とブリ大根」について 今回は主に、中村明日美子さんの「父と息子とブリ大根」という短編作品について考えます。この作品は、短編集「片恋の日記少女」の中の巻頭作品で、全7作の中でも出色の出来ばえです。

外部構成と内部構成のシンクロ度 「式の前日」と「片恋の日記少女」を読む(1) | 第七回

まず、「式の前日」から読みます あ、【ネタバレ注意】です 今回と次回は2回連続で、穂積さんの「式の前日」と中村明日美子さんの「片恋の日記少女」を読みます。そこで、「外部構成」と「内部構成」という耳慣れない概念の意味と、そのシンクロ度がいかに…